ラウンジジャケット ネイビーチノ Lounge Jacket Navy Chino/Workers
Workersが伝えたいこと
背裏は無く、大見返しを肩線で止めています。
表地がある程度厚く・重みもあるしっかりし た素材なので、
より軽く仕上がる仕様にしています。
Navy Chino、10 オンス程度。
コーディネートはシンプルに。
ジーンズはもちろん、色の合わせさえ気をつければ、
Officer Trousers、Lot 819 今期のパンツどれにも合わせられます。
はずしで合わせるならばベーカーパンツにネイビーや、コーデュロイを合わせるのも。
インナーはシャツが基本ですが、
寒くなればそこにカーディガンを重ねて。
FC Knit Heavy Weight(9月) の ようなカットソー1 枚の上に合わせてもOK。
さらにアウターに風を防ぐマウンテンジャケット やバルカラーコート を着れば真冬まで対応可能。
アイロンが苦でなければネットに入れて家庭洗濯可能。
洗う毎に巻き縫い部分に適度にパッカリングが 出てこなれた風合いに成っていきます。
カバーオール的な巻縫いを多用しているので気楽に着ることができます。
休みの日のカジュアルでジャケットは着ないな・・・といった方に、
まず最初に合わせてもらいたくて毎シーズン作っています。
製品はワンウォッシュ済です。
By.WORKERS
商品の詳細
ジャケット for everyone, everydayを目指しているWORKERSのLounge Jacket。
新品の時はちょっとご飯食べに行ったり、出かける時に。着古してきたらそうして、日々のデイリーウェアに。
素材はネイビーチノ。光沢感があり、いわゆる定番素材。
太畝コーデュロイは秋冬限定。コーデュロイだけは袖裏あり。
最後、コットンサージは18FW新たに作った生地。17FWで好評だったサージを1ランク薄く、他のチノと同じ10オンス程度に。左綾で、右綾に比べ表面がしなやかなのが特徴。一見ウールのように見えるコットン生地。
今回、写真はネクタイで決めてみましたがネクタイ無もOK。セーターも良く似合います。
トップのボタンホールは実際に使えるよう穴が開いています。
襟裏にはシンプルに、襟腰あたりに芯止めステッチを入れています。
胸ポケットは樽型。Lounge Jacketは、どこかワークジャケット的な強固な作りなのでカン止めも入れています。
でも、ジャケットらしさを忘れない仕様がここ。前端ステッチをここで切ります。矢印から上はラペル(見返し)側が表目に、矢印から下は身頃側が表目になるよう、ここで一度切って、それぞれの側から縫います。
そもそも、縫い目には表目・裏目があり、表目の方が綺麗、裏は沈み込んだようになります。ジーンズなどは、あえて裏目を出す部分をあったりするのが、縫製の面白い部分ですが、ジャケットの場合、ここを続けて縫おうとすると、基本、ラペル側が表目、身頃が裏目に成ってしまいます。そこで、返り線下で一度ステッチを切って、それぞれ別側から縫うのです。
偉そうに言ってますが・・・私も昔は知りませんでした。
ジャケットのオーダーをお願いした時に教えてもらいました。
WORKERSでジャケットを作るようになり、最初の頃はどうしてもシャツの延長線上。
そこで、もっとジャケットらしさを出すにはどうしたらよいか考えました。
古着で昔のブルックス、現行品もアメリカ製からイタリア製、いろいろ買いました。
それだけで飽き足らず、オーダーで作ると既製服とどうちがうのだろう?と思い、二着作ってもらいました。
すごく手の込んだハンド部分は正直、学べるところは中々無いのがオーダー服なのですが、こういったちょっとしたディテールに「ジャケットらしさ」があります。
それを取り入れて「カジュアルなのだけどジャケットらしさがある」のがWORKERSのジャケットだと思います。
袖山部分の倒しステッチ。ここはやはり入れた方が収まりが良くなります。
身頃は大見返し、見返しの端は巻き縫いの縫い目線に止めています。
一点、量産への変更点。サンプルは→部分、袋の中に「向こう布」という表生地がはってありますが、量産はこれが無しに。袋布がちらっと見える仕様になります。
以前はこの部分、薄く仕上げるため向こう布をつけていなかったのですが、最近は見栄えを考えて向こう布ありにしていました。
ところが、今回のピケ・サージで表に向こう布が響く。厚み部分がいかにも「ポケットが中にありますよ!」という感じで見えてしまいました。そこで、ポケットの向こう布をまた無くし、薄く仕上げる方法に変更します。
見返しは肩線にとめています。以前は、この先に小さな三日月状の背裏をつけていたのですが着脱ぎするときにどうしてもひっくり返りそうに成ることがありました。寸法を少し小さくつくり、アイロンをしっかり当てればそのひっくり返りも止まったのですが、よりデイリーウェアとして楽に着ることを考え、背裏は無くしました。
ポケットは脇の縫い目に乗ります。この脇の縫い目を無くしてダーツにする方法もあるのですが、ある意味、この縫い目がWORKERSらしさでもあるので毎回、悩みながらも残している仕様です。
フロントのカッタウェイ、脇に対しての弧を描くラインはきつすぎないように。ここがきついと、どうしてもクラシックに見えすぎるので。袖は軽く、前振り。これもバナナのようにきつすぎると、吊っていて見栄えが良くても着た時に、人間の腕のカーブと合わなくなってかえって着づらいので。バランスを考えて、毎回型紙の微調整をしています。
袖口は単純に三巻なので、長ければ裾上げの要領で直せますが、チノはちょっと縫い跡が残るのであまりお勧めしません。
商品の仕様・寸法
●素材 10.5オンス・コットン100%・チノクロス
●縫製 スパン糸
●価格 25,000円(税抜き本体価格)
●寸法
34サイズ:
身幅….48.0cm
肩幅…41.0cm
着丈…70.0cm
袖丈…62.0cm
袖口幅…14.5cm
36サイズ:
身幅….51.0cm
肩幅…42.0cm
着丈…70.0cm
袖丈…62.0cm
袖口幅…14.5cm
38サイズ:
身幅….54.0cm
肩幅…43.0cm
着丈…70.0cm
袖丈…62.0cm
袖口幅…14.5cm
製品はすべてワンウォッシュ済です。
採寸方法による誤差はご容赦ください。
平置き採寸のため、身幅、袖口幅は2倍してお考えください。
普段ご利用されている、お手持ちのシャツと比較してご検討ください。
Workers K&T/ワーカーズは、古いアメリカ・ヨーロッパのウェアを基本に再現しつつ現代に合わせたものづくりをしている岡山県のブランド。オリジナルそのものを解体し、資料を辿り、時代背景にまで深く深く踏み込んだうえ、あくまで実用性に則した変更を加えていける柔軟性に私たち雑貨屋マメチコは強く惹かれます。古着好きの「こうであって欲しい」を残しつつ、あくまで「今」着るために必要な要素を加えてリリースされる製品はクオリティと値段のバランスも良く、自信を持っておすすめできる製品です。