FC Knit, Medium Weight, Cardigan Chacoal/Workers
※男性モデルの身長168cm、体重62kg
マメチコが実際に着てみた感想
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By.Mamechico
Workersが伝えたいこと
セーターの雰囲気と、カットソーの持つ強度、扱いやすさ。さらに、価格もセーターとカットソーの間という、ありそうでなかったセーターカットソー。
横編み機(Flat knitting machine)と丸編み機(Circular knitting machine)を使ってパーツを編み、合体させた。名付けて、FCニット。
編み機の形による違いで、いわゆるセーターは横編み機、T シャツやスウェットは丸編み機の生地を多く使います。 今回のFCニットは、身頃を丸編み機で、裾リブ・袖口リブ・フロントリブは横編み機で編んでいます。
企画のとっかかりは、私の疑問から。「同じ編み物であるならば、まったく同じ糸・ゲージで横編み・丸編み、それぞれ の機械で作ってみたらどうなるのだろう?」でした。その時の試作品は、同じでやったはずが丸編みのほうがガチガチに詰まったものになってしまいました。 単純にスペックを近づけるだけではNG、ならばと、カットソー屋さんが過去に作った膨大な生地資料から、目指すセーター の雰囲気に近い、でも丸編みで作った生地を探しました。
結果、20番で双糸を作る。糸をより合わせることで、お互いのよれていく方向を打ち消し、生地に編んだ時の斜行(斜めによれる)を止める。12 ゲージで少しゆるめ、でも伸びてはしまわない程度に天竺編みすると見事、セーターそっくりの身頃生地ができました。
あとは、袖・裾・首。こちらは本来セーター編みに使われる横編み機で。これら各パーツを縫うのですが、袖口の タテハギはあたかもリンキングのように薄い縫い代で。フロントのリブは一度縫い合わせてから倒し、裏がロック目になる扁平縫いで。このあたりもカットソーの縫い方を応用しています。
製品はワンウォッシュ済みです。
By.WORKERS
商品の詳細
カーディガンは首回りが命!首に沿うように、でも窮屈にはならないように型紙を調整しています。
フロントから首回りはぐるっとリブを縫って、倒して、倒した側が起きてこないようにもう一度縫う。
どの色も、身頃・リブともに同じ種類の糸で編んでいますが、どうしても糸のロットブレが起きています。糸の番手(太さ)が違うので、どうしても染ロットで若干ぶれます。
黒がわかりやすく、編み目が違うこともあり、身頃と微妙に色調が違いますが、これがある意味デザインにもなっています。糸染の宿命で、これが製品染めだと全体に同じ色になるのですが、今回は、杢糸(こちらはワタで染めるトップと呼ばれるもの)を使うので、それに合わせて製品染めはせず、すべて糸染で作りました。
ボタンは茶蝶貝、黒蝶貝。ここも貝「風」にすれば、もう少し製品価格を下げられるのですが、せっかく作るならいいものを!とおごって、天然物を使いました。
カーディガンというと、私は一番下のボタンをあけて、少しタイト目に着るのが好きでしたが(完全に2000年代トムブラウン的価値観を引きづってます)、最近は、昔のおじいちゃんが着ていたゆったりのサイズ感も良いと思います。
裾リブのハギ、ここもCrew Neckと同じくつないでから縫い代をつぶして縫う、「マタギ」と呼ばれるもの。縫い代をまたぎながら縫うので「扁平裏フリでマタギ、縫い代つぶす」などと言います。強度アップと、縫い代のごろつきを抑える縫製。
商品の仕様・寸法
●素材 コットン100%
●法制 総スパン糸
●価格 20,000円(税抜き本体価格)
●寸法
Mサイズ:
身幅….51.0cm
肩幅…46.0cm
着丈…66.0cm
袖丈…61.0cm
袖口幅…8.0cm
Lサイズ:
身幅….54.0cm
肩幅…46.5cm
着丈…67.0 cm
袖丈…62.5cm
袖口幅…8.0cm
サンプルをワンウォッシュ・タンブラー乾燥後、実寸を測り各サイズにグレードしています。
納品する製品はOW・乾燥機にかけているので縮み切った状態です。
店頭で「これ以上縮むか」は心配しないで大丈夫です。
縫製および洗い、また採寸方法による誤差はご容赦ください。