Sliver Fleece Jacket/Workers
※撮影時の男性モデルの体型…
身長168cm、体重62kg、肩幅44cm、胸囲93cm、肩から手首までの腕の長さ55.5cm
(今回の商品はMサイズを着用しています。袖口がリブである程度、袖丈の調節もしてくれます。)
Workersが伝えたいこと
ファスナーを上まで閉じればスタンドカラー、開ければ自然なショールカラー風。チクチクしないのがフリースの良いところで、これが首回りに当たると暖かい。
どこかで見たような・・・カットソー工場ではなく、普段、アウターを縫っている工場で作っているのでオーバーロック+倒しステッチで縫製。これが、古いパイルジャケットの雰囲気を出すのに一役買ってます。
フロントのファスナー付けもシンプル。もっと見返しつけたりきれいに始末しようかと持ったのですが、やればやるほど、参考にしたオリジナルの持つ「ラフなんだけど、機能としては十分」な雰囲気が消えてしまう。そこで、あえて縫製はオリジナルままのある意味、チープ、でも機能としてはOKな仕様。
フロント、ビスロンファスナー。60年代頃のアウトドアウェアというと、ビスロンが典型的です。滑りが良く、でも、後の年代のオール樹脂化したものとは違う独特の風合い。
腰・袖口はリブつき。脇には縫い目利用のポケット。
ここがこの製品の構造上弱い部分。カンヌキをまたいで、かつふり幅を広くしていますが、ギリギリまで切り込みが入っているので、ポケットに手を入れた後引っ張らないようにしてください。強く引っ張ると裂けやすい部分です。もし裂けた時は、手縫いでも良いので、カンヌキの周りを縫ってもらうと広がりません。
スライバーフリース。表面を起毛させて作るフリースより毛足が長く、さまざまな風合いを作れる、でも高コスト&生産性が悪いのがウィークポイント。ただ、そのウィークポイントがあるからこそ、海外で生産するメリットが中々見いだせない。(結局、海外でやっても大量に安くは作れない)。だからこそ、国産が残った素材。
By.WORKERS
商品の詳細
スライバーフリース。糸になる原料の「スライバー」を巻きんでニットを作り、毛足の長い編み物を作る。
今回別注したフリース、目の細かい14 ゲージの編地に多めにスライバーを送り込んでずっしりしたフリースになって います。これ以上送り込んで重くなると伸びてしまうギリギリ。せっかく別注するからには、単価よりクオリティだ!と 気合が入った企画・規格です。
一口に「フリース」といっても種類は多く、
・織物を起毛させたもの ・シンカーパイルと呼ばれる編地でもスライバーを巻き込んでいないもの、いろいろあります。今回作ってもらった工場さんも以前はスライバーフリース以外も作っていて、ファッション衣 料だけでなくスポーツ用、産業資材と色々作っていました。
スライバーフリースには最大の弱点?というか、特徴があります。とにかく「作るのに時間がかかる」。まず原料のスライバーを作らないといけない。さらに編み機を見せてもらうと遅い!スライバーを巻き込んで編み上げていくのであの程度しか速度が出ないのです。材料も芯になる糸に毛足になるスライバーと多く必要。でもある意味、この弱点が強みとなって今も日本で作ることができています。
先ほど触れたスライバーフリース以外のフリース、量が作れる=安価に作れる、となると海外との競争が始まります。そういう競争とは別世界で、このスライバーフリースだけは淡々と日本製が残っているというお話でした。(もちろん、海外でスライバーフリースを作る工場もありますが、それはそれでもっと量が必要だったり条件が違うのです)
By.WORKERS
商品の仕様・寸法
●素材 ポリエステル100%・スライバーフリース
●付属 ビスロンファスナー
●縫製 総スパン糸
●価格 24,000円(税抜き本体価格)
●寸法
Sサイズ:
身幅…. 52.0 cm
ゆき丈… 87.0 cm
着丈… 67.0 cm
袖口幅… 10.0 cm
Mサイズ:
身幅…. 55.0 cm
ゆき丈… 89.0 cm
着丈… 69.0 cm
袖口幅… 10.0 cm
Lサイズ:
身幅…. 59.0 cm
ゆき丈… 90.0 cm
着丈… 70.0 cm
袖口幅… 10.0 cm
縫製および洗い、また採寸方法による誤差はご容赦ください。
ゆき丈とは、首の後ろ中央から袖の先までの計測になります。
Workers K&T/ワーカーズは、古いアメリカ・ヨーロッパのウェアを基本に再現しつつ現代に合わせたものづくりをしている岡山県のブランド。オリジナルそのものを解体し、資料を辿り、時代背景にまで深く深く踏み込んだうえ、あくまで実用性に則した変更を加えていける柔軟性に私たち雑貨屋マメチコは強く惹かれます。古着好きの「こうであって欲しい」を残しつつ、あくまで「今」着るために必要な要素を加えてリリースされる製品はクオリティと値段のバランスも良く、自信を持っておすすめできる製品です。