Pullover BD Patchwork Madras Workers
※撮影時の男性モデルの体型…
身長168cm、肩幅44cm、胸囲95cm、ウエスト78cm、肩から手首までの腕の長さ55.5cm
Workersのシャツは「15サイズ」が丁度良い体型です。
※上記の写真では「16サイズ」をオーバーサイズとして着用しています。
マメチコが実際に着てみた感想
昔々のシャツは大きかった気がします。
僕が学生の頃、古着屋さんで手に取っていたインポートのシャツはだいたい大きいものでした(僕が小柄なせいもありますが)。
着丈はたっぷりととられ、特に腕回りには随分と余裕があって、
だから何ロールも腕まくりで調整した末のふんわりしたシルエットで着てたのを思い出します。
そんな気分に浸れるのが本作「プルオーバーのボタンダウンシャツ」。
被って着る(プルオーバー)の本作はゆとりある作り。
このゆとりのあるサイズ感がインポートっぽい雰囲気を着てる感だったり、
いかにも夏場のシャツって雰囲気もあったりで良いですよね。
生地がパッチワークなのも嬉しいところで、切って繋いだ「人の手が入っている感」がありありと出る。
手仕事による立体感が生地そのものにあるからアイテムとしての主張があり、存在感があり、
つまり一言でいえば「見映えがする」アイテムになります。
外出すれば目に留まるし、家で着てても気分が上がる。
ライフスタイルを演出するには最高の生地の一つじゃないでしょうか。
「休日にこういう服を着ている大人って格好いいよね」
という憧れを投影せずにはいられません。
By.Mamechico.
Workersが伝えたいこと
2年ぶりの登場、プルオーバーBD。
今回は前・後ろの裾がほぼ同じカーブ、バランス型。
前回は前カーブが後ろよりきついビンテージ型だったので裾のラインが違います。
シルエットはModified Fit を元にしつつ脇の絞りを無くしゆったりとした着心地に。
プルオーバーは前が開かないので体が動いた時に突っ張る感じが出ると着にくいので。
袖はModified Fit より太く、袖まくりをすると肘上ぐらいまで上がります。
1960年代ごろのアメリカ、肘上まで袖をまくっている写真を見ます。あの袖をできる太めの袖。
マドラスは3 オンス。
WORKERSがシャツに使う生地でも最も薄手。かつ、織りが粗いので風が通り涼しい。
パッチワークは生地の重なり部分があるので、実はあまり涼しくないですが「プルオーバーシャツといえば」で雰囲気は最高です。
生地を切って・つないで。さらに裁断後にバラバラにならないよう、裁ち端を止めて。
縫製も通常のボタンダウンとは違い、生地のつなぎ目が多いのでゆっくりしか縫えず。
手間がかかっているため、他の生地より値段が高いです。
マドラスは絶対乾燥機NGです。
確実に着てわかるぐらい縮みます。
普通に洗濯+天日乾燥であれば、各部身幅/着丈で1センチ程度の縮み。
製品は洗い無しで納品です。
By.WORKERS
詳細について
羽襟は長すぎず、短すぎず。
襟先のボタンをしめて、台襟の首ボタンを外した時にちょうどよいロールが出るのを目指しています。
羽襟のS字カーブ。これが「ロール」です。
これが最初はどこに設定すればベストかわからず四苦八苦しました。最初は、台襟までボタンが止まった状態でロールをつけてみたり。そうすると、人が着て、台襟のボタンが開くとロールがつきすぎてしまうのですね。
わからなかったら古着に聞け。ブルックスの古い古着を見ると・・・台襟が止まった状態で平らに置いてみると、なんのロールもない。そうか、人が着て、初めてロールするのか!
ということで、平らな時はべったりな位置に設定しばっちりきれいにロールするようになりました。
ただ、シャツで一番、設計・縫いの精密さが出る部分が襟。ちょっとでも間違えると、襟が右・左、どちらかによります。WORKRSでは、ボタンダウン型は台襟左右対象。襟中心から左右4ミリ程開けて羽襟をつけるよう型紙を作っています。前中心まで羽襟を持ってくると、どうしても首が詰まって見えるからです。(ちなみに、ワークシャツは左右非対称型。これは多数の古着見て、一般的な仕様なのだと気づきました。)
マドラスはおなじみ「インド製です!色が滲みます!」ネーム。
正直、昔のマドラスほどにじみませんが、それでも堅牢度(色の定着度)は日本の生地より悪いので注意書き兼、マドラス感も出るのでネームをつけています。
襟先ぎりぎりのボタン。簡単そうで難しい。
私が、まだ工場勤めしながら、穴あけ一つも「ああしてほしいこうしてほしい」と横について指示してた時に一番難しかった襟先のボタンホール。まず、精密に角度を合わせること。
次に、厚みに違いがある(穴あけ部分は薄く、襟先は生地が重なり厚い)場所に、長い抑え金(金具)が乗っかりホールを開けるので、うまくセッティングしないと、目が飛ぶ。
今、お願いしている山崎産業&総社縫製さんはさすがシャツばっかり作ってきただけありうまいです。独特の治具を使っています。やはり、こういう部分は「そればっかり作ってる」工場さんのノウハウが生きます。
左胸、樽型のポケット。下の丸みが工場の腕の見せ所。
現代的なポケットセッター(ポケットを半自動で折って・縫いつける)は使っていません。
もちろん、工場さんは以前は持っていて使ってました。
でもそうなるとセッティングに手間・時間・お金のかかるポケットセッターを生かそうとすると「このポケットしかつけられません」といった制約が出てきます。安価なオーダーシャツ屋さんはそういった、設備の恩恵をうけているのです。
それに対し、どんなサイズのポケットでも対応できるようにとあえてポケットセッターを捨てたのがこの工場さんです。
発想の転換ですね。
今回は前・後ろの裾がほぼ同じカーブ、バランス型。
前回は前カーブが後ろよりきついビンテージ型だったので違います。
パッチワークは三巻がうまくできないので、ロック+二つ折り。
背面、ヨーク+ハンガーループ。実際、ハンガーループとして使うかは微妙なのでデザインですね。
By.WORKERS
商品の仕様・寸法
●素材 3オンス・コットン100%・インド製マドラスをパッチワーク。おおよそ4オンス程。
●付属 耐衝撃ボタン
●縫製 主要部綿糸
●価格 17500円(本体価格)19250円(税込)
●寸法
※お客様にお送りする実際の商品の寸法を計測しています。
15サイズ(M)
肩幅 46.5cm
身幅 58.0cm(※)
着丈 79.0cm
袖丈 63.0cm
袖口幅 10.0〜11.5cm(※)
16サイズ(L)
肩幅 49.0cm
身幅 62.0cm(※)
着丈 80.0cm
袖丈 64.0cm
袖口幅 10.0〜11.5cm(※)
(※)の数値は平置き採寸のため、2倍してお考えください。
縫製、採寸方法による誤差はご容赦ください。
通販で適切なサイズを選ぶコツ
同じ身長・体重であっても体型は人によってさまざまです。
ご自身が普段から愛用しているお手持ちの服を床などの平らな場所に置き、
下の画像と同じように寸法を測って、購入検討中の商品のサイズの数値と照らし合せる方法が確実です。トップスでしたら、肩幅・身幅(バスト)の数値に特に着目してみてください。
このブランドの「ココ」が良い!
Workers ワーカーズは、古いアメリカ・ヨーロッパのウェアを基本に再現しつつ現代に合わせたものづくりをしている岡山県のブランド。オリジナルそのものを解体し、資料を辿り、時代背景にまで深く深く踏み込んだうえ、あくまで実用性に則した変更を加えていける柔軟性に私たちマメチコは強く惹かれます。古着好きの「こうであって欲しい」を残しつつ、あくまで「今」着るために必要な要素を加えてリリースされる製品はクオリティと値段のバランスも良く、自信を持っておすすめできる製品です。