L-2A Mod Airforce Blue 66 Nylon Workers
※上記の写真では「Mサイズ」を着用しています。
※撮影時の男性モデルの体型…
身長168cm、肩幅44cm、胸囲95cm、ウエスト78cm、肩から手首までの腕の長さ55.5cm
(男性モデルは、普段、Workersのアウター・ジャケット類はMサイズ、トップスは15サイズ、Mサイズ、パンツは30サイズを愛用しています。)
※上記の写真では「Mサイズ」を着用しています。
マメチコが実際に着てみた感想
フライトジャケットの中で一番好きなアイテムです。
エアフォースブルーが「L-2A」、セージグリーンが「L-2B」です。
青か、緑か、どちらも良いですよね。
ざっくりと元となった「L-2」について説明すると、
大戦当時、戦闘機の性能が飛躍的に進歩するにともない装備品である衣類も見直されてきました。
それまでの革製のジャケットから生産が安定するナイロンへの素材の更新があり「L-2」シリーズが登場します。
本作は着丈も十分にとってあり、シルエットも着用時に整って見えます。
上着として合わせやすく、また、格好も良い!
本作も「ワーカーズ」の製品らしく、オリジナルの良さを踏まえたうえで現代服に不都合のない「サイズ感の見直し・シルエットの調整・仕様の再検討」が入っています。
一度現物に袖を通していただければ、フライトジャケットに馴染みのない方にはちゃんと「合わせやすい」と感じていただけるバランスであろうし、オリジナルを所有してる方でも「欲しい」と思わせてくれるに違いない仕上がりに納得していただけることと思います。
By.Mamechico.
Workersが伝えたいこと
オリジナルでウールを使う裏地・リブをすべてコットンに変えているので扱いが楽。
虫食いや縮みを気にしなくてよい、気軽に着られるブルゾンを目指して作りました。
オリジナルとの変更点は色、リブのテンション、ウェストの絞り具合。
ボディの脇線のすぼまり具合をゆるく、ウェスト絞りを少しゆるく。腰リブをそれに合わせて少しテンションをゆるくする。本当にちょっとの違いですが、ウェストのぎゅんっとしまった感じがゆるくなりました。
着丈は変更していませんがリブがゆるくなった分、背中の丸みが少なくなり採寸すると1センチ程度伸びています。
裏地はコットン/レーヨンサテン。L-2B のオリジナルはウール/レーヨンですが、ウール混は着る時期を選ぶ。 そこで、コットンレーヨンサテンに変更。
リブもオリジナルはウールのところコットンに変更。このリブ、既製品は無いので別注で編みます。いや、あるにはあるのですが、「MA-1セット!」みたいな感じで化繊がメインだったり。わざわざ「綿で、袖口は縫い目のない輪っか編みで」とかいうと、作らないと無いのです。でも、そんなときも大丈夫。日本中、探したWORKERSはちゃんと仕入れ先さんがあります。
特に袖口の輪編みのリブがポイント。縫い目の無い、輪っか状に編む袖口リブは専用の靴下編みのような小さい丸編み機で無いと編めないもの。昔は、大量に作るから 当たり前に作れたパーツも今、少量で作ろうとすると機械を探すところからなので手間がかかるのです。
Mサイズでバスト58ほど、着丈65ほど。
By.WORKERS
詳細について
フロントファスナーは朝日ファスナーでコンマー「風」。あくまで「風」ですが、このファスナーは品質も良くアウターのフロントに使ってもストレスを感じないので選びました。
襟吊。これ、使わない方が良いのですが雰囲気でつけてます。使うと、だいたい引っ張って裏地がちぎれたり、形が崩れたり、悲惨なことになります。
超見せ場!と縫ってくれる藤枝先生にお願いしたポケット。最初見た時は、私も「なんだい、ただの玉縁ポケットじゃん」と思いましたが、実物をばらしてみるととっても独特な作り。いわゆる現代式の、玉縁ミシンを使って縫うのとは違う、俗に「手玉」とも我々が呼ぶ手間がかかる方法。
その現代式ミシンを使って、これ「風」にも作れたのですが、人生で二度とL-2Bを作るかわからないので「高くなってもこれで行って!!!」とお願いしました。工賃見て、目の玉落ちそうでしたが、仕方がないです。「だったら、お前が縫え」と言われば、私にはできないですから。
そうまでして機能性はどうなのか?といえば、特に機械玉縁と変わりありません。が、フラップに合わせてきれいに口が開いているのはやっぱり、手玉だからです。
今回、パターンの変更点が腰の絞り具合。参考にしたオリジナルは、身頃も絞ってるし、さらに腰リブで絞ってる。ちょっと絞りすぎで「ぎゅんぎゅん」なシルエットだったので、少しゆとりを出しました。かといって、ゆるすぎると「フライトらしさ」がなくなってしまうので、そのあたりを超世知しています。
毎回つけるか悩むエポレット。でもL-2はあった方がらしいよなぁ・・・と言うことで今回もつけました。
一応、こだわりの。小寸丸編み機で作った、縦に縫い目のないリブ。見た目は首・裾リブと同じ編み目ですが編む機械が違います。
非常に小さい寸法の丸編み機で編むことで、このサイズの袖口リブが作れます。昔は、おじいさん・おばあさん二人でされている工場があったそうで、ロットは要るけれど(糸を専用にかけ替えるので)安く作ってもらえました。
が、そのおじいさん・おばあさんが引退されて、他の工場さんが作るようになり単価が2.5倍になりました。もともと、採算考えればそれぐらいの単価だったところ、おじいさん・おばあさんは何十年も同じ単価だったので採算が取れず「作れるけれど、そこが辞めるまでは採算が取れないからやらなかった」工場さんが今は作ってくれています。
安いのがいいんだか、悪いんだかという話です。
左袖のシガレットポケット。それにしても昔の人のたばこに対する思い入れは強い。
こちらもWALDESでビンテージ風。
ビンテージお好きな方は「どこそこがオリジナルと違う!」とか原理主義な事を言われる事もあります。が、製品を作る身としては、ビンテージの雰囲気を持った付属をがあるのはありがたいです。厳密にはオリジナルと違うのでしょうが、それでも、ファスナーがYKK「しか」なかったら、やっぱりちょっと寂しい。もちろん、YKKは本来の「工業製品」としては絶対のクオリティで素晴らしいのですが。
この肩ダーツのおかげで独特の丸みがあるのがいわゆる「フライトジャケット」と称されるL-2BやMA-1のポイント。
機能的には、肩甲骨周りの丸みを出し人間の体の自然な丸みにフィットさせるためでしょう。ただ、サイズ感がそこまでタイトな服でも無いので、あってもなくてもという世界ではありませんが、でも無いとフライト「らしさ」が無くなってしまう。絶妙な匙加減だと思います。
By.WORKERS
商品の仕様・寸法
●素材
表地:66ナイロンツイル・ナイロン100%
裏地:コットン58%/レーヨン42%/ツイル
リブ:コーマコットン100%/30番双糸
●付属
革引手付きファスナー
●縫製
ポリエステルスパン糸
●寸法
※お客様にお送りする実際の商品の寸法を計測しています。
Mサイズ
肩幅 48.0cm
身幅 61.0cm(※)
着丈 66.0cm
袖丈 64.0cm
Lサイズ
肩幅 51.0cm
身幅 65.0cm(※)
着丈 67.0cm
袖丈 65.0cm
XLサイズ
※完売しました
(※)の数値は平置き採寸のため、2倍してお考えください。
縫製、採寸方法による誤差はご容赦ください。
通販で適切なサイズを選ぶコツ
同じ身長・体重であっても体型は人によってさまざまです。
ご自身が普段から愛用しているお手持ちの服を床などの平らな場所に置き、
下の画像と同じように寸法を測って、購入検討中の商品のサイズの数値と照らし合せる方法が確実です。トップスでしたら、肩幅・身幅(バスト)の数値に特に着目してみてください。
このブランドの「ココ」が良い!
Workers ワーカーズは、古いアメリカ・ヨーロッパのウェアを基本に再現しつつ現代に合わせたものづくりをしている岡山県のブランド。オリジナルそのものを解体し、資料を辿り、時代背景にまで深く深く踏み込んだうえ、あくまで実用性に則した変更を加えていける柔軟性に私たちマメチコは強く惹かれます。古着好きの「こうであって欲しい」を残しつつ、あくまで「今」着るために必要な要素を加えてリリースされる製品はクオリティと値段のバランスも良く、自信を持っておすすめできる製品です。