◆WORKERSデザイナーが伝えたいこと◆
本来インディゴ染めは「紺色だけ」ではなく、よく見ると赤・緑など、他の色が混じっています。
経年変化に富み、インディゴ染めならではの風合いは素晴らしいものですが、一方色移りがしやすく着用・洗濯に気を使います。
そこで今回、「ミスティインディゴ」と呼ばれる手法でインディゴ染めの風合いを堅牢度の高いトップ染め(ワタ染め)で真似ています。
具体的には、インディゴ染めした製品を分析機にかけ、数色の原色に色分解します。
その分解した色に染め上げた綿(ワタ)。
配合を変えながら紡績し(糸を作り)、濃い・薄いを表現しています。「色分解する」というのがポイント。
単純にインディゴ染めした製品を色分析にかけると、微妙な色合いをすべて「一色」に統一せざるをえません。
分析したインディゴ染めの「最大公約数的な色」一色の染めに成り、確かに並べて近寄れば同じ色でも遠くから見ると全く風合いが違ってしまいます。
今回のミスティインディゴ生地は近づいて見るとグリーンがかった部分、赤みがかった部分と場所により微妙に色合いが違います。
これが結果、遠くから見て「インディゴ染めのように見える」風合いを出しているのです。
綿(ワタ)の染色自体は反応染めで行っているので、洗濯してもほぼ色落ちが無く、色移りもありません。
形はベーシックなバスクシャツ。
襟ぐりが開きすぎないよう注意してサンプルを作成・修正しています。
春先一枚で、またジャケットやシャツのインナーに。
インナーで着る時は色落ちを気にしなくていいので、ミスティインディゴの強みを特に感じていただけます。
●品名 Mysty Indigo Long Sleeve, Border
●素材 綿100%
●寸法(平置き採寸です。身幅は2倍してお考えください。)
2(S)サイズ:身幅…53.0cm、肩幅…43.5cm、袖丈…60.0cm、着丈…63.0cm
3(M)サイズ:身幅…55.0cm、肩幅…44.5cm、袖丈…64.0cm、着丈…65.0cm
Workers K&T/ワーカーズは、古いアメリカのワークウェアを基本に再現しつつ現代に合わせたものづくりをしている、岡山県倉敷市のブランド。デニムの聖地、岡山県倉敷市で企画・生産されています。
オリジナルそのものを解体し、資料を辿り、時代背景にまで深く深く踏み込んだうえ、あくまで実用性に則した変更を加えていける柔軟性に私たち雑貨屋マメチコは、強く惹かれます。古着好きの「こうであって欲しい」を残しつつ、あくまで「今」着るために必要な要素を加えてリリースされる製品はクオリティと値段のバランスも良く、自信を持っておすすめできる製品です。