ワークシャツ グリーンマドラス Work Shirt, Green Madras/Workers
※撮影時の男性モデルの体型…
身長168cm、体重58kg、肩幅44cm、胸囲93cm、ウエスト75cm、肩から手首までの腕の長さ55.5cm
ふだんは一般的なメンズ服の14.5(S)サイズはジャスト丈で、15.5(M)サイズはややゆとりをもって着られる体型をしています。
今回の撮影では、14.5サイズを着用しています。
商品の特徴
台襟の無い首回り。羽襟もビンテージよりは短く、少しだけ現代的に。
胸ポケットはワークシャツらしからぬ、左に1ポケット。通常、ワークシャツはよほど古い物で無い限りは左右2ポケットが定番のデザイン。そこをあえて、左一つにして、少しだけワークウェアらしさからドレスウェアのシャツよりに。でも、フラップ+ペン刺し。カン止め補強とワークウェアらしさも残す。
フロントは高瀬貝のネコ目ボタン。ほんの少し大きくて、厚手の物を使っています。
袖口開きは通称「イッテコイ」。切り込みを入れてそこをパイピング状に共生地で巻く。それをさらに倒してステッチを入れています。少し長めの開き、これが袖のまくりやすさのポイントです。春夏向けに作ったシャツなので袖をまくることも多いので。
どうでも良いと言えばよいのですが・・・カフス周りのステッチを縫い外しています。参考にしたのが・・・
この昔のLeeのワークシャツ。おそらく、かなりの厚さになる角を避けた方が綺麗に、早くできるよね!という仕様だと思いますが、これが今見ると「それらしいな」とも見えるので採用しました。
こんな風に、一口に「企画」と言っても、細かなステッチの入れ方までひたすら「決める」事の繰り返しです。普通は、「マーチャンダイザー」と呼ばれる人が全体の製品構成や価格構成を考える。デザイナーが大まかにデザインし、パタンナーが細部を詰めて型紙にする。それを生産管理が工場に指示・手配して・・・という流れなのですが、WORKERSの場合、それらを一人でやります。
一人だから、企画の発想力に限界があるというマイナス面もありますが、一人だからこそ、作ってはそれが完成し、見て、着て、考えて。細かな微調整を繰り返して製品の完成度を高めるのがやりやすい強みもあります。
最近考えるのが、豪華なお店で製品を販売する。そういうのも「いいな!」と思うのですが、買って帰れば結局は一つの「物」になります。そうなった時に、お客様に「いいな!」と思っていただけるのは、結局細かな部分の積み重ねから醸し出される「物の力」なのだと思います。
大きなブランド・メーカーならまだしも、WORKERSのような小さなブランドの場合、やっぱり「物の力」は大事です。いくら、展示会やカタログで良く見せても、最後は「物の力」。この「物の力」の源泉こそ、こういうこまか〜い部分まで気を使う事だと私は信じています。何が正しいかはわかりません。何を信じるかです。
肩・袖ぐりのチェーンステッチ巻き縫い。今回は、ステッチ運針は細かく、ビンテージらしい細い糸で縫っています。
脇のマチ始末。
By.WORKERS
WORKERSが伝えたいこと
春夏の定番ワークシャツ。
マドラスは、以前、草木染めだった色を反応染めにして、少し堅牢度は良く。
また単価も草木染めに比べて抑えられています。
今年のワークシャツは Lee タイプのドングリ型ポケット。
フラップ+ペン刺し付き。これをあえて1ポケットに。
さらに、チンストラップも無しで
「ワークシャツだけど、どこかドレスシャツ的でもある」雰囲気を目指しました。
縫製は目の細かいチェーンステッチ主体でビンテージらしさを表現。
ボタンは高瀬貝ボタン。
細かい事を言うと14ミリ強。インチで言うと9/16。
日本でボタンを探すとミリ単位がほとんどで13ミリ/15ミリがほとんどのラインナップ。
そこをあえて14ミリ強、9/16インチとインチ単位にこだわって使ったネコ目の貝ボタンです。
マドラスはインド産。3オンス程度でやや薄め。
糸染めの染料はある程度、堅牢度が良い物を使っています。
が、その色見本を以前、草木染めで作った色から取っています。
そのため、全体にぼかしたような落ち着いた色合い。
WOREKRS では 縫製後シャツは一度洗います。
マドラスのピンホールに関しては、水に溶けない糸専用の固着剤で補修するので、
洗濯で どんどん広がってしまう・・・という事は無いのでご安心ください。
By.WORKERS
実際に着てみた感想・サイズ選びについて
このシャツに惹かれたのは、
ワークシャツだけど、あんまりワーク色が強くないところ。
もう一つは、マドラス柄が良い彩度に抑えられているところ。
こう書くと、それぞれの要素が弱いのかなって
思われるかもしれませんがそうではなくて、
例えば、ワークシャツと聞いて連想するチンストラップ等は省いていたり、
ポケットもフラップ付きなんだけどシンプルにまとめているなど、
全体としてサラリと取り入れやすい印象になっているという感じなんです。
「ワークシャツだけど、どこかドレスシャツ的でもある」
ブランド側としては、そんな雰囲気を目指したとのこと。
型にとらわれない発想には共感してしまいます。
ワークシャツだからってジーンズと合わせる必要はないし、
ドレスシャツもフォーマルに限ったものではないはずです。
マドラス柄は一段落着いたトーンだから
様々なテイストにも好相性。
着用バランスをイメージしてサイズを選べば
ワーク以外の魅力を引き出すこともできるでしょう。
コスチューム的な全身ガチガチのワークイメージではなく、
ちょっとリラックス感を出したり、キレイめの着こなしにするなど
ご自身の想像に合わせてくれる良い塩梅のシャツです。
By.Mamechico
spec 仕様
●素材
3.0オンス・コットン100%・インディアマドラス
●附属
高瀬貝ボタン
●縫製
主要部綿糸
●価格
13000円(本体価格)
●寸法
14.5サイズ:
身幅…49.0cm
肩幅…43.0cm
着丈…71.5cm
袖丈…60.0cm
袖口幅…11.0cm
14.5サイズ:
身幅…51.0cm
肩幅…43.0cm
着丈…73.5cm
袖丈…62.0cm
袖口幅…11.0cm
お客様のお手元にお届けする、実際の商品の実寸を計測しています。
採寸方法による誤差はご容赦ください。
商品はワンウォッシュ済です。
平置き採寸のため、身幅、袖口幅は2倍してお考えください。
Workers K&T/ワーカーズは、古いアメリカのワークウェアを基本に再現しつつ現代に合わせたものづくりをしている、岡山県倉敷市のブランド。デニムの聖地、岡山県倉敷市で企画・生産されています。オリジナルそのものを解体し、資料を辿り、時代背景にまで深く深く踏み込んだうえ、あくまで実用性に則した変更を加えていける柔軟性に私たち雑貨屋マメチコは、強く惹かれます。古着好きの「こうであって欲しい」を残しつつ、あくまで「今」着るために必要な要素を加えてリリースされる製品はクオリティと値段のバランスも良く、自信を持っておすすめできる製品です。
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