Officer Trousers, Vintage, Type 2 Oyster Chino Workers
※撮影時の男性モデルの体型…
身長168cm、肩幅44cm、胸囲95cm、ウエスト74cm、肩から手首までの腕の長さ55.5cm
(今回の商品写真では、32サイズを着用しています。)
マメチコが実際に着てみた感想
爽やかな印象になるカジュアルパンツと言った印象でしょうか。
オイスターはベージュよりはむしろ白に近く、着用すると爽やかな雰囲気が得られます。
デニムや軍パンなどの強いトーンがボトムスの中心アイテムの方には着回しに変化を与えてくれる一本となってくれるでしょう。
当店では「Vintage Fit」での展開です。
まるでデッドストックの古着をおろしたかのようなワクワク感をお楽しみいただけるのではないかと選びました。
ゆったりしたシルエットが、いかにもミリタリーアイテムらしくていいですよね。
ワーカーズの定番チノパンであるところの「オフィサートラウザーズ」。
はじめての方にざっくりと説明するとワーカーズの定番ボトムスです。
色を変えたり、シルエットを変えたり、セットアップの提案もあったりとシーズン毎に仕様が変わりますが
基本的には僕たちが「チノパン」と聞いて思い浮かべるイメージを外れることはありません。
ジーンズ・軍パンと並んで男性のカジュアルパンツとして普遍的な位置付けのいわゆる「チノパン」である「オフィサートラウザーズ」は、前述のようにシーズン毎にこまやかに仕様が異なるため自分の好みの色や形がリリースされたタイミングが買い時といえるでしょうか。
古着の大きなサイズをベルトでギュッと締めて穿いてきたせいか
チノパンに関して、僕は太いシルエットを好みます。
で、すごく土っぽい色か、もしくはとびきり明るいかの色合いなら飛びつきたくなります。
シャツとかスウェットとか問わず、何を合わせてもどこか「正しい」し「信頼感」がある。
キチンと見えるのが、本作の良いところだなって思います。
品質と。価格と。雰囲気と。
全てが噛み合った一本です。
By.MameChico.
Workersが伝えたいこと
おなじみ、古今様々なチノパンを混ぜて作った Workers Officer Trousers。
Vintage Fit は「6-254」というスペックがついたミリタリーチノをそのままトレースしたパターン。
裾幅 24 センチ、また上もかなり深い。
見本にしたのはC.P.Brown MFG Co。
日付が1942年6月20日。
スペック6-254の日付が1937年8月11日。
おそらく、1937年に決まったスペックで1942年に契約もしくはその近辺に作られたということでしょう。
素材は定番のチノ。今回、初めて使った白っぽいベージュのOyster。
いつも使っているUSMC Khakiが土臭い、濃いベージュに対し、かなり白系。
ビンテージのチノパンはこちらに近い物が多い。
仕様は脇・内股とも巻縫い。今回お願いしている工場さんは巻縫いが得意。
仕上がりの風合いはカジュアル。
ミリタリーのオリジナルも様々な工場で作ったであろうことが 一目でわかります。
トラウザーズ工場では綺麗、まっすぐ、ねじれの無い仕上がり。
それに対し、ワークウェア系の工場はラフで捻じれが出る。
一番はミシンの特性によるもの。
どちらの工場でも作れるよう、オリジナルは「1本針ミシンでの 作り方」「2本針巻縫いミシンでの作り方」といったように複数の製造法が明記してあります。
製品はNW、洗い無し。
生地は防縮・ねじれ防止が入っているので、洗濯による縮みはほんの僅か。
By.WORKERS
詳細について
フロント、深いまた上。右身頃側に細い両玉縁のコインポケット。
左右ポケットは斜め切り替え。
フロントトップボタン。糸を縫い付ける回数を増やしてできるだけ取れないよう。
細いループはWORKERS別注のミシンで縫っています。古いチノパンも実は、太いループ・細いループ、いろいろあるのですが、やはりチノパンというとこの細いループがイメージなのでわざわざミシンをそれ専用にセッティングして支給しています。
2本の針幅が細いのが特徴で、いわゆるジーンズにつく太いループと違う部分。ミシンの部品を交換すればよいのですが、これがおいそれと交換できる部分ではない。「ゲージ」と呼んでいる部分で、それをごそっと変えて専用にセッティングとなるわけです。
フロントはボタンフライ。
ビンテージと違う、WORKERSなりのこだわりがトップのホール部分。ビンテージはこの部分が極厚なのを、WORKERSは中に入る生地をカットして薄く仕上げています。
分厚いとボタンホールがうまく開かない、ボタンをはめるときにかたい。ホール側が固すぎてボタンが取れる。問題が多いので何とか薄くする方法が無いか?と考えた仕様。中の生地を落とすだけだと下側から指を入れるとその切り端が手に触る。そこで、表には見えない隠しステッチを入れています。我ながら何年たっても、よく考えたなという仕様。
Arny Officer Trousersを模した、WORKERS OFFICER TROUSERSネーム。
今回はセンターだたみで納品。ビンテージでこういう風にたたまれたデッドストック、見たことありますよね?
縫うのが一番難しい、脇の巻き縫い。ポケットとの交差部分が固い!さすが、普段ジーンズやワークパンツで鳴らした工場さんなのでばっちり巻き縫いしてます。
巻けるように何回も相談しながらパターン調整するWORKERSもほめてもらいたいところ。こういう「試して・直して」をできるのは自社でパターンやってる強みですね。
背面、左右にタックでヒップの丸みを出す。左右の細玉はどうしても口が少し開きます。
これが古着のチノパンっぽくもある部分。
脇の巻き縫いと、裾の三巻。簡単そうに見えますが、巻き縫いで4枚になった部分を3つ折りで12枚。その横は1枚×3つ折りで3枚なので厚みの差がすごい。
若かりし頃、ここが縫えませんでした。固くて針が折れたり、縫えたと思っても目飛びという、縫い目がその段差で飛んだり。
専用の厚物用ミシン、できれば針送りもあればベター。
抑えの圧力を強くして、本当はだめなのですが、抑えを指で押さえたりしながら縫ったのを思い出します。
By.WORKERS
商品の仕様・寸法
●素材 10オンス・コットン100%・チノクロス
●付属 尿素ボタン
●縫製 主要部綿糸
●価格 16000円(本体価格)17600円(税込)
●寸法
※お客様にお送りする実際の商品の寸法を計測しています。
32サイズ
ウエスト…40.0cm(※)
前股上…33.0cm
後股上…44.0cm
ワタリ…33.0cm(※)
レングス…80.0cm
裾幅…23.5cm(※)
34サイズ
ウエスト…43.0cm(※)
前股上…34.0cm
後股上…45.0cm
ワタリ…34.0cm(※)
レングス…80.0cm
裾幅…24.0cm(※)
(※)ウエスト・裾幅・ワタリは平置き採寸のため、2倍してお考えください。
サイズを選ぶ際は、股上の深さに注目してください。
お手持ちのパンツで、股上の近いものを探し、そのパンツのウェスト周りと、上記寸法表を比較しサイズを選んでください。
前また上はクロッチ(後ろ身頃との境目)からウェストのベルトつけ位置まで。
後ろまた上はクロッチ(前身頃との境目)からウェストのベルトつけ位置まで。
ワタリはクロッチ部分を水平にはかっています。
このブランドの「ココ」が良い!
Workers ワーカーズは、古いアメリカ・ヨーロッパのウェアを基本に再現しつつ現代に合わせたものづくりをしている岡山県のブランド。オリジナルそのものを解体し、資料を辿り、時代背景にまで深く深く踏み込んだうえ、あくまで実用性に則した変更を加えていける柔軟性に私たちマメチコは強く惹かれます。古着好きの「こうであって欲しい」を残しつつ、あくまで「今」着るために必要な要素を加えてリリースされる製品はクオリティと値段のバランスも良く、自信を持っておすすめできる製品です。